痛くなった歯の根管治療について
治療したのに歯が痛くなり、夜も眠れなくなってしまったという経験のある人も多いと思います。体などの痛みはどれも辛いものですが、歯の痛みはまた特別辛いと言われる患者さまも多いのが現状です。夜も眠れないほどに歯が痛むという症状は、神経など血管の入っている歯髄まで虫歯が進行してしまった時に起こる症状です。このように歯髄まで虫歯が進行してしまった場合には、根管治療という治療を行います。
根管治療とは、虫歯に汚染された歯の根っこに機器を入れ、機能しなくなった神経や血管を取り除いてきれいに消毒してから空いた穴をふさぎ修復する治療方法です。神経を取り除くため、夜も眠れないほどの痛みは嘘のようになくなります。しかし根管治療はこのままで終わりというわけではありません。細菌が残ったまま修復してしまうと再度根管内部から細菌に侵され、今度は歯を抜くことになってしまう恐れがあります。根管内を定期的に消毒して清潔な状態で修復する必要があります。神経を抜いた歯は、栄養が行きとどかず、割れやすくなってしまうため、しっかりと最後まで治療を続け土台となる根管を修復することが大切です。
根管治療をしっかり最後まで行うことで治療期間は長くなってしまいますが、保険適応される治療となり長期間の治療に関しても金額的な負担は少ないと思います。しっかりと歯の根っこの治療をして完治させることが重要です。